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全長8kmの猫よけフェンスがハワイに設置される。目的は野良ネコによる希少動物の捕食を防ぐコト


ハワイの山

※この写真はイメージです

ハワイ火山国立公園にて、全長8kmのフェンスが設置されました。このフェンスを設置した目的が猫よけのためだというから驚きです。

このニュースは、2016年11月にナショナルジオグラフィックによって発表されました。

ネコによる希少な鳥類の捕食が問題になっているハワイで、鳥を守る大規模なフェンスが立てられた。

当然このことながら、全長8kmというのは猫よけフェンスとしては全米一の長さです。

絶滅危惧種の野鳥保護がこのフェンスの目的

目的はハワイ火山国立公園に生息する野鳥「ハワイシロハラミズナギドリ」の保護。
この野鳥はハワイの固有種でありハワイ諸島に生息していたのですが、野良ネコなどの捕食により近年数が減少しており、いまでは絶滅危惧種に指定されています。

ハワイシロハラミズナギドリは溶岩石の割れ目の奥に巣を作り、高いところでは標高3,000mにも巣をつくりますが野良ネコはものともせず捕食していたようです。

公園にはおよそ50組の繁殖ペアが残されており、希少な動物を守るために、米国魚類野生生物財団、米国魚類野生生物局・米国鳥類保護協会・ハワイ太平洋公園協会・ハワイ大学の太平洋共同研究ユニットが連携といった5つもの団体が連携してフェンス設置に乗り出した模様です。

野鳥の減少は7割以上が野良ネコの捕食によるもの

もともと人間が住み始めるまでネコどころかコウモリ以外の陸生哺乳類は存在していませんでしたが、外来生物として野良ネコが繁殖しだして、今ではハワイにいる野良ネコは約50万匹とされています。

そしてハワイシロハラミズナギドリの死骸のうち約72%は野良ネコが原因と言われています。

わずか5ヶ月間での突貫工事

このフェンスはハワイシロハラミズナギドリの営巣(えいそう)を妨げないように、2013年1月~5月の5ヶ月間で作業しています。

高さ1.8mのフェンスを8kmに渡って設置するのはすべて手作業。高地であることに加え、酷暑・極寒と転記がぐるぐる変わる中での作業は作業員たちを苦しめます。以下はその様子のツイートですが、その過酷さがよくわかります。

ちなみにフェンスは火山の山頂近い標高2,400~3,000m付近に設置されているため、資材や作業員たちはすべてヘリコプターでの搬送だったようです。

アメリカでの野良ネコ問題

アメリカではTNR(トラップ・ニューター・リターン)という「野良ネコを捕まえて、避妊手術を受けさせて、元の場所へ戻す」という活動が一般的です。

しかしハワイ火山国立公園での事例にように、それだけでは対処しきれないという問題が徐々に広がっているようです。

そもそも野良ネコが多すぎてTNR活動の手が周りませんし予算も限定的です。野良ネコが社会問題となっていて、排除すべき派と愛護団体による排除すべきでない派によるバトルが勃発しています。

英語で書かれたものですが『cat wars』という書籍に詳しく載っています。

オーストラリアでの野良ネコ問題

オーストラリアでも野良ネコ問題は起きています。ハフィントンポストによると、オーストラリアは今後5年間、2020年までに200万匹の野良ネコを殺処分すると発表しました。

オーストラリアでは、絶滅危惧種の保護を目的として今後5年間で200万匹の野良猫を殺処分する計画だ。 オーストラリアのグレッグ・ハント環境大臣は、この計画は絶滅危惧種を守るために必要な手段だと話す。具体的には「2020年までに200万匹の野良猫を殺処分し、オーストラリア本土の10カ所と島の5カ所に野良猫のいない新しい保護区を作り、1000万ヘクタールにわたる地域で野良猫の個体数を管理する」とハント環...

ハワイ火山国立公園の事例と同じで、絶滅危惧種の保護が目的です。

具体的には「2020年までに200万匹の野良猫を殺処分し、オーストラリア本土の10カ所と島の5カ所に野良猫のいない新しい保護区を作り、1000万ヘクタールにわたる地域で野良猫の個体数を管理する」とハント環境大臣は述べている。

野良猫たちは、「可能な限り苦痛が少なく、効果的な方法」で処分されるという。それには、ワナ・射殺・毒殺などの方法が含まれる。

やはりツイッター上などでは抗議の声があがっているようです。

一方、日本の野良ネコ問題は…

実は野良ネコによる希少生物の捕食は日本でも同様に起きています。

環境省は、奄美大島においてアマミノクロウサギなどの希少動物を保護するために、野良ネコを捕獲・管理する計画を発表しています。

環境省が奄美大島の野良猫を捕獲、管理する計画を策定する。アマミノクロウサギをはじめとする奄美大島の希少動物を保護するため。野良猫の推定生息数は600〜1200程度とされ、安楽死も検討対象となっている

アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島にしか生息していない日本固有種で、数も徳之島で100~200程度、奄美大島で数千程度ととても希少です。

一方野良ネコは奄美大島で600~1,200程度おりますが、1匹で年間40匹前後のアマミノクロウサギを捕食しているとされ、非常に問題視されています。

奄美大島は今後、世界自然遺産での登録を目指しており、生態系を守る活動は活発になっているため今回のような対策に乗り出したのでしょう。

日本に限らず、世界中で野良ネコの問題は頻発している

これらの事例から分かるように、野良ネコの問題は世界中で発生しています。ニュースにならないことも数多くあるでしょう。今回は主に希少生物の捕食についてまとめていますが他にも、糞害や公衆衛生の問題などグローバルな社会問題と化しています。

野良ネコの捕獲・駆除にはじまり、安楽死についての議論など、この流れは今後も広がっていくでしょう。

殺処分はかわいそうですが、私たちも単に批判をするだけでなく、解決のために自分が何ができるかについて考えていかなければいけないのかもしれません。

さいごに、オーストラリアの公共放送ABCのラジオ番組に出演した、絶滅危惧種コミッショナーのグレゴリー・アンドリュース氏の言葉を紹介したいと思います。

「我々は猫を嫌っているわけではありません。ただ、野良猫が野生動物に与えるダメージを、これ以上放置するわけにはいかないのです」

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