小さい子供がいる家庭で猫撃退グッズをつかうときに気をつけること
野良猫を撃退したいというのは私たちの願いでもありますが、同時に小さい子供がいる家庭では安全性に細心の注意を払わなくてはなりません。
私たち大人にとっては何ともないようなことが、子供たちにとっては脅威となることもあります。
猫よけ超音波グッズが及ぼす子供への悪影響
たとえば猫よけグッズとして人気が高い超音波機器を例にとってみましょう。
超音波機器はかなり強力な猫よけ対策になりますが、一歩間違えると子供へ悪影響を及ぼすことになります。
モスキート音という言葉を知っていますか?モスキート(蚊)が飛んでいるようなキーンという不快な音のことで、幼年期~20代前半までの年代にしか聞こえないとされています。
試しに以下の音を再生してみてください。
■モスキート音 17.0kHz(1.7万ヘルツ)
音が聞こえましたか?
モスキート音はちゃんと再生されています。私の耳にはまったく聞こえませんが(笑)
人間が聞こえる範囲の音は20~20,000Hzであると言われていますが、実は年齢によって可聴音域は変わってきます。
8,000ヘルツ(8kHz) | 誰もが聞こえる |
---|---|
10,000ヘルツ(10kHz) | 60歳以下なら聞こえる |
12,000ヘルツ(12kHz) | 50歳以下なら聞こえる |
14,000ヘルツ(14kHz) | 49歳以下なら聞こえる |
15,000ヘルツ(15kHz) | 39歳以下なら聞こえる |
16,000ヘルツ(16kHz) | 30歳以下なら聞こえる |
17,000ヘルツ(17kHz) | 24歳以下なら聞こえる |
実は先ほど再生してもらった17.0kHzという周波数は、大人の耳にはほとんど聞こえないレベルの音です。
逆に言うと24歳より若い人、つまり赤ちゃんや子供にはしっかりと聞き取れる音だということ。
しかもただの音ではなく「キーーーン」という耳障りな音だということを忘れてはいけません。
このモスキート音というのは、猫よけ超音波グッズが発する周波数に非常に近いのです。
たとえば超音波グッズの中に『ガーデンバリア(ミニ)』という製品があります。
ユタカメイク GDX-M ガーデンバリア (ミニ)
ガーデンバリアはユタカメイクという会社が販売していて、猫よけ対策グッズとしてはかなり有名かつ老舗なメーカーです。自治体などで無償貸出をしているのも大体ガーデンバリアです。
たしかに性能としてはお墨付きなのですが、子供がいる家庭で安心して使えるかは一旦立ち止まって考えましょう。
販売サイトには「約18~23KHzのランダムな超音波を発生」と書いてあります。
モスキート音は一般に17KHzとされるのでこのガーデンバリアと非常に近い周波数だと分かります。
ユーザーの体験談にも多数の報告が・・・
Amazonレビューを見てみましょう。
困ったのは、子供たちが「いやな音がする」と通路を通りたがらなくなったことでしょうか。
もちろん私には聞こえません。
– Amazonカスタマーレビューより
設置後子供たち(高1、中2、小学3年、4歳)がうるさいといっていたので
大人には聞こえないが子供には聞こえるので、設置場所に注意。
子供には「キーン」という音が聞こえるとのこと。
大人の私には聞こえません。
周りを通るとキーンと言う動作音がします。小さい子供さんが居る家庭は抱っこして出来るだけ機械の側にいかない方が良いかも。スピーカーが下の方にあるので。
ざっと見てみただけでこれだけの報告があります。猫の撃退効果は高いのでしょうが、これでは小さい子どもを持つ家庭ではなかなか躊躇してしまうかもしれません。
超音波機器をつかうなら製品選びが重要
ユーザーレビューにあるように超音波グッズの音が子供の耳に聞こえてしまうことは実際にあります。
その一番の理由は超音波の周波数をランダム発生させている点にあります。
ランダムで発生させる理由は、野良猫を音に慣れさせないためなのですが、子供がいる家庭で使う場合はそれが逆効果です。
周波数が上がったり下がったりすることで赤ちゃんや子供の耳にはキーンというモスキート音があるときは聞こえ、あるときは聞こえない、といった非常に不快な状況を作り出してしまいます。
これでは子供がかわいそうです。
超音波グッズは非常に強力なので猫よけ対策としてはオススメしているのですが、性能面で超音波をランダム発生をさせるものは避けたほうがいいと思います。(子供がいない家庭であれば問題ありません)
たとえばイヌヤが販売している『番人くん』という製品。
こちらは15,000~60,000ヘルツ(15kHz~60kHz)という非常に幅広い周波数の中から3段階で調整できます。
そのため赤ちゃんや子供がいる家庭でも安心して使うことができます。
猫よけグッズ 超音波式 番人くん
市販の忌避剤は子供にとってどうなの?
では続いて薬局などに売っている市販の忌避剤を例にとってみてみましょう。
「ジョンソントレーディング ネコ専用立入禁止まくだけ粒剤」には以下のような注意書きがされています。
ジョンソントレーディング ネコ専用立入禁止まくだけ粒剤 2000ml
○ 子供やペットの触れる所に置かない。
「猫まわれ右 強力猫よけ 粒タイプ」には以下のような記載があります。
猫まわれ右 強力猫よけ 粒タイプ 900g
○ 人やペットに薬剤をかけない。
○ 皮膚についた場合は直ちに石けんでよく洗う。
こういった注意書きを読むとやはり幼児や子供のいる家庭では使用をためらってしまうのも無理はありません。
猫よけの効果と安全性とのバランスが難しいものです。
幼児・子供にも安全な猫撃退法をピックアップ
では小さい子供がいる家庭であっても安全にできる対策をまとめてみました。もちろん効果がないものを並べてもしょうがないので、ある程度の効力がある対策ばかりをピックアップしています。
- 水鉄砲
- 庭に水をまいて地面を湿らせておく
- みかんの皮
- 柑橘系の芳香剤
- 防獣ネット、防獣の柵
選択肢は絞られてしまいますがこれらのやり方であれば子供に害もないため安心して使えると思います。
とはいえ猫よけ対策をしているときは子供から目を離さないこと、現場に子どもを近づけないことは最低限守ってください。
ぜひ安全に気をつけながら、猫よけ対策を進めていってもらえればと思います!
多少お金がかかってもいいから今すぐ野良猫を追っ払いたい!という方にオススメなのが超音波機器の「番人くん」です。
センサーによって侵入を自動でキャッチ。猫が嫌いな周波数の超音波を自動で発して追い払ってくれます。
効果範囲は最大7m(角度は80度)と広いので一軒家のお庭でも十分カバーできます。また、周波数・感度はツマミによって調整できるので個体差にもしっかり対応。
効果がなければ全額返金してくれる保証をやっているので安心して購入できますよ。
ちなみにAmazonより企業の販売ページのほうが2,000円安く買えます。だいぶお得なのでそちらで購入するようにしましょう。
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